【ネタバレ】『浦安鉄筋家族』とてつもなくクレイジーで熱い夏の夜!

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佐藤二朗が主演する『浦安鉄筋家族』(テレビ東京)の第8話が、8月28日に放送された。

放送再開となった前回のお祭り騒ぎに続いて、今回は夏らしいテーマとして、原作でも初期作品を代表する名物キャラ「ボギー愛子」が登場。モデルは40代以上の層にはおなじみ、かつて一世を風靡した霊能力者・宜保愛子だ。

原作でもかなりヤバいキャラだったが、今回ドラマで演じているのは、池谷のぶえ。奇しくも池谷は現在、他局の『妖怪シェアハウス』で座敷童子を演じている。本来なら除霊される側が、『浦安』では除霊をするという設定もなかなかシュールだが、何より池谷のニクタラシイ表情や動きから目が離せない。

そんな濃すぎるゲストキャラを迎え撃つのは、「お墓のお供えモノを食べる」仁ママ(宍戸美和公)。この二人が並ぶともう、どっちがお化けなのか、どっちもお化けなのか、わからなくなってくる。さすが大学時代に友人たちと劇団を旗揚げした生粋の演劇人(池谷)と、大人計画メンバー(宍戸)だけあって、二人の暴走・掛け合いだけで30分、いや、1時間くらい観ていられそうなほどのおかしさだ。

しかも、そんな仁ママの「半年前に死んだ主人」として、押し入れで蚊取り線香をあげられている遺影を見て、深夜なのにうっかり大きな声が出てしまった。

遺影が、田中圭なのだ(※実際は仁ママがファンなだけ)。実は『おっさんずラブ』でブレイクする以前、途中で亡くなる薄幸な役なども多くこなしていた彼だが、まさか『浦安』に遺影だけで登場するとは。『浦安』の監督が『おっさんずラブ』の瑠東東一郎だから、そのご縁での「イタズラ」とはいえ、なんてノリが良く、寛容な役者かつ事務所なんだろう。

さらに、この回は、BiSHのほか、大鉄(佐藤二朗)のタクシーの客に、怪談を聞かせて人を怖がらせることを生きがいとする原作の人気キャラ「稲川ジューン」役として、稲川淳二が登場。

私事で恐縮だが、稲川淳二の怪談は、イベントにわざわざ行くくらい好きなので、『浦安』で聴けたのは僥倖である。とはいえ、恐怖で体をよじらせ、前方を全く見ない佐藤二朗の恐怖の運転が気になりすぎて、内容は全く頭に入ってこなかったけど。

もちろんレギュラー陣だって、負けていない。イタズラ少年に憑りつかれた順子ママ(水野美紀)はチンパンジーになったり、子供に浣腸したり、「にぎりっぺ」したり、同じく霊に憑りつかれた岸井ゆきのはホラーとコメディの両方向に振り切れた感じの演技を見せたり、佐藤二朗が壊れてしまい、ブツブツと独り言で「俺は武田鉄矢だぞーー」と唱え続けたり。

とてつもなくクレイジーで熱い夏の夜だった。

(文・田幸和歌子/イラスト・まつもとりえこ)

【第9話(9月4日[金]放送)あらすじ】
限りなく東京に近い千葉、浦安。"夢の国"から少しはずれたところに、どんな些細な出来事でも大波乱になってしまう大沢木一家が住んでいた。そんな一家の悩みの種は、パラサイト長男・晴郎(本多力)。キモくて、ウザくて、サイアクで・・・しまいには、発明に失敗して家を爆破!?呆れた順子(水野美紀)の宣告は、準家族へのランクダウン!!まさかの事態に焦る晴郎は一体どんな方法で返り咲く!?そんな矢先、留守番中の大沢木家に不審者侵入!これは緊急事態!格上げ目指した晴郎の孤軍奮闘・晴郎アローンが今始まる!とにかくパワフルで極端な家族が巻き起こす、最高のエクストリーム・ホームコメディ!

◆番組情報
『浦安鉄筋家族』
毎週金曜夜0:12からテレビ東京で放送中。
地上波放送後には動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信中。

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