家の中に秘密が…
世界遺産の海「ハロン湾」には、水上生活をする人々がいました。伝統文化の保存のため、今でも“暮らしながら管理をしている”そうです。
彼らはなんと、自宅の中で魚の養殖もしています。実際にその様子を見せてもらうと…何やら家の床板を剥がし、その下へと網をすくい入れました。
引き上げた網の中には魚の姿が。
これは、「チンム」という魚だそう。網を入れた床下を覗いてみると、たくさんの魚が泳いでいるのが分かります。
この地の住人は「家の下で飼育したほうが魚を守りやすい。変な物も食べさせないようにできる」と話します。
龍が舞い降りた場所?
ベトナムにあるハロン湾には“龍が舞い降りた”という伝説があります。
「ハロン湾」という名称もそれに関係しており、ベトナム語では「ハ=降りる」「ロン=龍」を意味します。
横浜市ほどの広さの場所には、約2000もの島が密集しており、まるで龍のようなシルエットをしたものもあります。
ハロン湾の島々には様々な形があります。これは、雨水による浸食を受けやすい「石灰岩」でできているためです。
浸食により一見、宙に浮いているようにも見える「アイスキャンディ」と呼ばれる島も存在しています。
浸食が進めば、やがて海に消える運命です。
このように“季節や時間ごとに美しさを変える”ハロン湾は、石灰岩の島々が織りなす光景が認められ、1994年に世界遺産に登録されました。
海に浮かぶ島々が、見る者を神秘の世界に誘います。
■6/7(日)の『世界遺産』
世界遺産
日曜よる6:00~