【インタビュー前編】『行列の女神』小関裕太「ニヒルなマダムキラーに仕上がった」
――小関さんが演じる白坂隼人は今回、ラーメンを作ることは？
描写としてはないんです。でも、白坂もたぶん、ラーメンは作れるんじゃないかな。特別に腕がいいってわけではなさそうですけど（笑）。ほかの共演者の方は撮影が始まる前に修行というかラーメン作りの練習をされていて、大変そうだなと思いつつ･･･実は僕もラーメン作りを教わりたいなと思っていました（笑）。
――小関さん自身、ラーメンはお好きですか？
好きです。ベースはパイタンの鶏系が好きで、頻繁には食べないんですが「今日は食べたい！」ってなったときにいつも行く店はあります。
――家でラーメンを作ることもあるんでしょうか？
カップラーメンはよく家で作っているかな･･･でも野菜を入れたり、わざわざ自分で作ってアレンジすることはありません。やるとなったら、とことん凝ったモノを作りたくなってしまうので（笑）。料理をしない時は、あるものを食べるというか･･･納豆とご飯とか、カップ焼きそば、冷凍餃子とか、そういうところはちょっと極端なんです（笑）。
――本作では、物語的にはコンサルティングの部分もクローズアップされていますが、その面ではいかがでしょうか？
『NHKスペシャル』（NHK総合）や『情熱大陸』（TBS系）などのドキュメンタリー番組が好きで、その影響で経営とかお金や人の流れに興味があったので、毎回とても楽しく台本を読ませていただいています。だからコンサルティングを題材にした作品に携われることがすごくうれしくて。原作を読んだときもとても勉強になるって思いました。
――ご自身が経営に関わってみたいと思うことは？
少し興味はありますが、すすんで携わろうとは思わないですね（笑）。ただコンサルティングという部分だけを紐解くと、意外と身近なものだなと思いました。コンサルティングって地域や人のニーズに合わせて客観的に何を求められているか、何をしたらベストなのかを考えることじゃないですか。これは想像になってしまうんですけど、曲を作る時も人に"ウケる曲"と"自分が作りたい曲"がありますよね。そのどちらを選ぶか･･･とか、そういうことってサラリーマンでも先生でも学生でも、最近でいえばSNSでも同じことが言えるんじゃないかって思うんです。このドラマではラーメンが取り上げられていますが、このドラマを見ると自分の仕事や生き方にも置き換えられることができると思うので、ぜひそういう面でも楽しんでいただければと思います。
――撮影をしていて苦労している点はありますか？
やっぱり扱っている題材が題材なので、ラーメンやコンサルティングの専門用語が難しいと感じるときがあります。ただ専門用語はまわりくどい説明をせず、端的なセリフで表すことが多いので、そこは意識して演じるようにしていて。見ている方に分かりやすいように、少しゆっくりしゃべったり、手振り身振りを交えたり･･･画面越しに伝わりやすい芝居をするのは本当に難しいなと改めて思いました。
――では、最後に『行列の女神～らーめん才遊記～』を楽しみにしていらっしゃる方へのメッセージをお願いします。
この作品は"人から見られる""求められる"ということに繋がる面白さがあります。それはさまざまな役職についている方や学生、子ども、さらにSNSでも役立つ部分があって、フードコンサルティングドラマとはいえ、飲食業だけでなく見てくださる方たちの人生が豊かになったり、視野が広がったりということができる作品だと思います。おいしいラーメンを目で楽しめたり、そういう面でも勉強になったり、さまざまな面から楽しめる作品になっていると思うので、ぜひご覧になってください。
（取材・撮影：MAIMAI）
◆番組情報
『行列の女神～らーめん才遊記～』
毎週月曜夜10：00にテレビ東京系で放送。
地上波放送終了後には動画配信サービス「Paravi（パラビ）」でも配信されている。
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