近藤頌利×ゆうたろう『全ラ飯』インタビュー!演じる役は「不器用」が共通点

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近藤頌利さんがテレビドラマ初出演・初主演を務め、ゆうたろうさんと共演するドラマ『全ラ飯』(カンテレ、毎週木曜24:25〜 ※関西ローカル)の第2話が、4月20日に放送されます。

金融庁総務課広報室勤務のハイスペック男子・一条颯太(近藤さん)の“秘密のストレス解消法”は、全裸になってごはんを食べること。第1話では、久しぶりに訪れた亡き祖母の自宅で、三木青果店の店主・三木真尋(ゆうたろうさん)と最悪な出会い方をしてしまった上に、全裸で食事をしているところを見られてしまう……というストーリーが描かれました。第2話以降、一条と真尋の心の距離がどのように近づいていくのが気になるところです。

今回、近藤さんとゆうたろうさんにお話を聞くと、一条と真尋への思い、スタッフとの深い絆が見えてきました。

人間は誰しもが男女関係なく好きになる可能性がある



――最初にオファーがきたときの感想を教えてください。

近藤:はじめ「BLドラマの主役です」と聞いて喜んでいたら、マネージャーさんが言いづらそうに「『全ラ飯』というタイトルで、全裸でメシを食べて、男の子を好きになります」って……。「どんな内容やねん!」と。

――(笑)。

近藤:ありがたいことに脚本がほぼ出来上がっていたので読んでみると、ぶっ飛んだ感じではないし、『全ラ飯』というタイトルだから「裸同士で抱き合う」といった内容を想像していましたが、そうではなかったんです。人間は、誰しも、誰でも、男女関係なく好きになる可能性があって、たまたまその人が横にいただけ。本当にピュアな恋愛ドラマだな、という印象を持ちました。

ゆうたろう:僕の場合は、タイトルを聞いて、まず僕が脱ぐかどうかの確認をしてもらいました。脱がないと聞いたので「じゃあやります」と(笑)。やっぱり、それほどパンチが強いタイトルだし、“なんで「ラ」がカタカナなんだ?”を紐解くと、「全裸」や「ラブ」など、いろいろな要素の「ラ」が入っているヒューマンドラマだということが分かりました。

僕は(一条に)密かに思いを寄せる男の子の役なんですが、そんなに難しいことではなくて、自分の人生でも全然あり得ることだと思っています。それよりも、ごはんもの(料理をする)という方が新鮮で、すごく難しいし「頑張らなきゃ」という思いがあったので、時間を設けてレッスンして、お家でも自炊していました。準備はしっかりできたので、不安はすぐに拭えましたね。

――おふたりが演じる一条と真尋について教えてください。

近藤:一条はすごく器用に見えて、じつは不器用な人間なのかなと思いました。会社ではテキパキと仕事をこなすけれど、じつは心を通わせた人と会話をするときは、すごく不器用。人を怒らせるし、人を傷つけるし……大人のように取り繕っていますけど、じつは違うんだなって。

おそらく、これまで心から打ち解けられる人と出会ってこなかったと思うんですよ。そんな中で、真尋と出会ったことによって、自分をさらけ出せるようになった。今までは全裸でしか自分を解放できなかった部分が、真尋といることで解放される。すごく楽になったと思うんですよね。

その延長で彼のことを好きになったと思うのですが、好きになっちゃったがゆえに、苦しむ部分もあって……。ものすごく純粋で不器用な“男の子”という印象でした。

スタッフから「鍛えないで」と異例のお願い!?



――今回、裸になることも多いですが、やはり体は鍛えられたんですか?

近藤:裸になるということで“肉体美”を期待されるんですけど、じつはもともと、かなりゴリゴリで、スタッフさんから「鍛えないでくれ」と言われたんですよ。

ゆうたろう:鍛えすぎるとリアリティがなくなっちゃうからね。

近藤:そうそう。今年の頭ぐらいに撮影が決まったんですけど、そのあたりからジムには行っていないです。今は普通の男の子の体になっているので、「全裸のシーンを楽しんで」というよりも、美味しく食べている姿を楽しんでもらえたらなと思ってます。

――全裸でのシーンは、アクシデントもなく撮影できたんですか?

近藤:そりゃありますよ。(隠してはいるものの)全裸なんで動いたら見えちゃうんです。「はい、見えちゃいました〜。もう1回です!」みたいなことはありました(笑)。

――真尋についてはどんな印象をお持ちですか?

ゆうたろう:不器用という部分は一条と似ている気がします。もちろん青果店のお客さんには心を開いて話しているんですけど、 プライベートで対“人”となると、ちょっと壁ができちゃう。ただ、一緒に働く劉昊山さん(リュウ ・ ハオシャン/演:フィガロ・ツェンさん)といる瞬間だけは、素直で弱気な部分も見せているんですよね。不器用だからこそ、人に当たっちゃうとか、困るところもあるんですけど、そういうところもひっくるめて愛くるしいキャラクターだなと思います。

――真尋を演じてみて彼の印象は変わりましたか?

ゆうたろう:変わりました。最初は僕と似ていないと思っていたんですけど、演じていく中で、内に秘めてる感情の部分がすごく似ているなって。気分屋でもあるんですけど、繊細で心が柔らかい子だし、最後は「笑って生きてほしいな」と思いながら演じていました。

――スタッフとの関係性はいかがでしたか?

ゆうたろう:チーム全体が愛を持って作品に臨んでいるなと思います。ドラマが始まる前、プロデューサーさんとマネージャーさんの打ち合わせについていったことがあったんですけど、プロデューサーさんたちは、マネージャーさんだけが来ると思っていたらしく、僕を見て「(慌てる様子で)なんでいるんですか?」「来ないでください!」って(笑)。でも、その空気感を感じてすぐに“安心できる現場だな”と思いました。そうしたことを何も隔てずに言えるってこのチームの良さじゃないですか。

過去にご一緒したことがあるスタッフさんが多い現場で照れ臭さもあったんですけど、すごくスムーズに入り込めましたし、僕も素が出せてふざけたり、頌利くんにツッコミをしたり、本当に平和でした。

――撮影中も楽しく過ごせたんですね。

ゆうたろう:(時系列が)バラバラに撮影していたので、大変な部分もあったんですけど、意見を交換する時間があったので、納得して撮影ができました。バタバタしながらも、そういった時間を作ってくれたからこそ、いいシーンが撮れたと思います。裏の話は視聴者の方には伝わらないかもしれないですけど、こういった媒体を通じて、みなさんに知っていただけると嬉しいです。本当にいい現場でした。

――コミュニケーションは綿密にとられていたんですか?

近藤:そうですね。監督もリハやテストで微調整してくれるし、カメラマンさんも柔軟に動いてくださったし……。僕としては、初めての映像作品で、正直、どこまで許されるのか、どこまでやっちゃいけないのか、分からないことも多かったんですけど、共演者の方やスタッフさんがすべて教えてくださいました。ただ僕も主役ですから、本来なら「大船に乗ったつもりで来い!」とか言いたいんですよ? 

――(笑)。誰かがワントップになるのではなく、みんなでつくったドラマなんですね。

近藤:そうですね。今回「みんなでつくった感」は強いと思います。じつは、ドラマってもっとドライな世界だと思っていたんですよ。舞台の方が稽古期間もあるし、チームワークが強くなるとは聞いていたんですけど、今回入ってみて“そんなことないな”と思いました。僕の憧れていたあのドラマの世界は、ちゃんと憧れたままそこにありましたし、もしかしたら『全ラ飯』は特例だったのかもしれないけど、この作品でドラマ初出演・初主演だったことは、すごくありがたいことだったなと思います。

――いち視聴者としては、2人の関係性がどう発展していくのかも気になるところです。

ゆうたろう:つい最近、撮影を終えたばかりで、すごく安心していた中、1話を見たんですが、出ている身としても「これから一条と真尋がどうなっていくんだろう?」と続きが気になる内容だったので、“もうこれは大丈夫だ”と思いましたね。欲を言えば、「このシーンはこうだった」とか、2人で副音声を入れたいくらいです。

取材・文:浜瀬将樹/写真:羽鳥真伍

<第2話あらすじ>
“裸で食事する”という誰にも言えない秘密のストレス解消法を持ちつつ、表向きは非の打ち所のないエリートとして過ごしてきた一条颯太(近藤)。だが、久しぶりに訪れた亡き祖母・みづ知(ジュディ・オング)の家で、“全裸飯”している姿を、やって来た三木真尋(ゆうたろう)に見られてしまった……!

その日以来、職場でも仕事が身に入らずミスを連発する一条。だがある日、“勘違い”だと思わせる方法を思いついた一条は、次の週末、真尋が営む三木青果店に野菜の配達を頼むことで、2人で話すチャンスを作ることに。

注文を受けた真尋は、一条が祖母の遺した「レシピノート」をもとに料理を作るのだと思い、たくさんの“おまけ”の材料を詰めはじめる。その様子を見て、真尋に何か良いことがあったのではと店員のリュウ・ハオシャン(フィガロ・ツェン)は気づく。

配達にやって来た真尋を家に招き入れると、一条は「こないだお茶をこぼしてスーツを汚して」と、“全裸飯”がハプニングでやむをえなかったと説明し、自然な流れで誤解を解くことに成功。しかし、その直後、料理を作る気がないのに真尋を呼び出すためだけに野菜を頼んだことがバレてしまい、真尋を怒らせてしまう……。

そして真尋が去った後、レシピノートを読み返した一条は、あることに気づく。

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