人手不足に台風被害で大ピンチ。将軍も食べた! ある名産品の栽培で町おこしに燃えるYOU:YOUは何しに日本へ?

取得元:https://dogatch.jp/news/tx/txplus_85368/detail/

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「わさび!マヨネーズ!そしてヨシキ!刺激強めのYOU 夏の終わりに大放出SP」ということで、空港や全国の市町村で突撃取材を敢行。放送時間は95分! はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港を飛び出し、全国の市町村で面白YOUをガチで探して密着する新コーナー「出張YOU」。
今回訪れたのは、都心から電車で約2時間、大自然に囲まれた人口約5千人の東京「奥多摩」だ。...というわけで、奥多摩町駅前のお店で聞き込み調査をしたところ、向かいの観光案内所で働く女性のダンナ様がYOUだという有力情報が!

さっそくお邪魔してダンナ様に連絡を取ってもらうと、取材OKがもらえた!

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3日後、当のオーストラリア出身のデイビッドさん(72)との合流に成功。聞けば、40年前に仕事で来日し、当時は「デイリー・ヨミウリ」でジャーナリストとしてバリバリ働いていたという。その後、都心での生活に疲れ、7年前に奥多摩に移住。

...と、ここまで聞いたところでデイビッドさんに、「ちょっとついて来て」と密着を誘われた? いいの? でも、誘われたので密着決定! とりあえず車で後を追うことになった。

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追いかけることおよそ10分、細い山道を通ってどんどん山の中へ。左側はすぐ崖というヤバい道を恐る恐る進んでいくこと約10分、デイビッドさんは車を降りて「ここからもっと道が険しくなるから、足元に気をつけて」と忠告し、スコップを手に歩き始めた。うっそうとした山奥へ進むと、ついにある場所へ到着。で、いったいここはどこ...!?

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「ここは私のわさび田だよ」と教えてくれた。じつはデイビッドさん、4年前からここでわさびの栽培をしている「わさびYOU」だった! そして何やら素手で土をジャリジャリし始めた。「コケを取って水をキレイにしているんだ。美味しいわさびは水がキレイじゃないと育たないからね」とのこと。

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ここで、デイビッドさんから聞いたわさび栽培に必要な条件をまとめよう。

① キレイな沢水
② 水温が年中一定(12℃)
③ 日光が当たりすぎない

「奥多摩わさびは市場のトップじゃないけど、奥多摩の名産品なんだ」と、デイビッドさん。ちなみに水わさび生産量のランキングは、1位が長野県、2位が静岡県で、3位が奥多摩! 古くは将軍家にも献上されていたというから、奥多摩わさびってスゲー! しかも試食させてもらえるんだって、いいんですか!?

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採れたてのわさびを擦ってもらい、即食べようとしたら止められた。化学反応が起きてカラくなるのを待つ必要があるというのだ。時間が経つほどカラさが増すので、擦ってから1~3分が生わさびのベストタイム。

しかも、同じわさびでも上下で味が違い、上のほうは甘く、下に行くほどカラい。とくに、わさびは寒さから身を守るために自分で糖質を作る性質があるので、冬には甘さが増すのだそう。わさびってじつに奥が深い!!

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そもそも、YOUがわさびについて学んだのは、わさび組合の会長さん方から。10年ほど前に観光で奥多摩を訪れた際、わさび田の美しさにひと目惚れしたデイビッドさんは、当時の仕事でわさび田の特集記事を執筆。これを組合の方に見せ、喜んでもらったのが交流のきっかけになった。

作業を体験してますます魅力にハマったデイビッドさんは、7年前に夫婦で奥多摩に移住し、4年前についに自身の田を持ったという。

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ところが奥多摩は今、深刻な人不足。じつはここ数年で人口はピーク時の68%減となり、少子高齢化が進み町民の平均年齢は59.2歳...。このままでは生活することさえ難しいという。

そこでデイビッドさんは、若者にもっとわさび田の魅力を知ってもらおうと、体験ツアーも企画。わさびで町おこしをしたいという。さらにデイビッドさんは、障害者支援施設でアルバイトをして地域貢献もしていて、第二の故郷・奥多摩のために、できることはなるべく力になりたいんだって。

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お次は、別のものを見せたいと言われ、再び山の中へ。山道に車を停め、デイビッドさんは崖下にある石壁あたりを指さした。

そこにはもともと約100年前に作られた美しいわさび田が広がっていた。しかし2019年の台風19号による甚大な被害ですべて流され、長い歴史がひと晩で消えてしまったという。そこで、YOUが計画しているのは、壁を頑丈にして中の砂利を取り除き、内側に水を流し込んで新しい畑を作ること。「ここを元に戻したい」という一心だが、とても大変そう...。

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ひとり谷底に下り、荒れたわさび田の状況を確認しに行ったデイビッドさんだが、速い水の流れに危うく足を滑らせそうにもなり、今は成す術なし。手伝ってくれる人手が欲しいが、いつになるかわからない。でも「できることは進めたいんだ!」と本音が聞けたところで密着は終了。

これからも、奥多摩わさびを盛り上げていってね。そして一刻も早くわさび田が復旧しますように!

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